海で・・ 860
ミキさんの声は憂いを帯びて聞こえる…
冗談って訳じゃないのか?…
太股を行き交う手は、ソコに触れるか触れないかのぎりぎりのラインでさ迷う…
それが返って焦らされるようで堪らなさを覚えてしまう;…
このままだと勃っちゃうのは間違いないよ;…
いくら最近ご無沙汰だからって、ココではちょっと不味いですって。
僕は口に出して言いたかったけど、それはさすがに出来ない。
ミキさんのもう片方の手が、その胸や、自分の内股に伸びようとしている。
…いや、それもちょっと
「…ミキさん」
「今、じゃ、ダメだよね…まだ、待たないとね…」
なんだか自分に言い聞かせるような感じで。
「そうですね…;」
僕はミキさんの手をしっかりと握り、その動きを制する。
「ふふっ…一馬くんの硬くなってる…」
握った手は僕の股間の上に置かれてる;
まだ完全では無いけど、それは明らかに重量を増していた;
「それゃあそうですよ;…今晩の為に、ここ何日か出していませんからね;…」
「ふふっ、それは誰の為に?成美ちゃん?それとも美月ちゃん?」
「…それは…」
「…冗談だよ…一馬くんがそこまで考えてたなんて思わなかった。でも、私一人で終わるって思わない方がいいかもよ?」
…それは、果たしてそうなのかな。
楽しそうに会話する2人の表情を見ながら思う。
いつの間にかに隣の大学生も話しに加わっていやがる;…
さすがに成美だな;…そのフェロモンは相当なもんだよ;
まあ園田さんも満更でも無い顔してるし、お陰で気づかれずに済んだんだろうから、成美に感謝しなくちゃいけないんだろうけど;…
「あっ一馬くん紹介するねぇ!この人、春日粋さん、東京の大学生なんだってぇ〜」