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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 854

「休部とかって…出来ないのか?…」
こういう場合、ちょっとその原因から離れた方がいいんじゃないのかな?…

「そんなこと出来る訳ないよ…俺はバレーをする為にこの学校に入れてもらったんだぜ…、もしそれをしなくなかった…即刻退学だよ…」
感情を荒立てずに淡々と話す徹…
僕の言うことなんて、遠に考えていたことなんだろう…

「唯のお母さんはココの校長だよ。相談すれば何か力になってくれると思う」
「それをしたいところだけど、逆に弱い男だと思われたら…」
「そんなに酷いのか?」
「バレー部の特待生は俺が初めてだからってのもあると思う」

この前の水泳部でもそうだけど、運動部に力を入れている割に内部ではいざこざが起こって、それに十分対応しているのか些か疑問だ。
徹の問題も氷山の一角に過ぎないのだろうか。それにしても徹は不憫すぎる。

「どうしたのよ?…深刻な顔してない?…」
指導を終えたミキさんが戻ってくる…
Tシャツ姿になったその姿は、やけに色っぽいんですけどね;…

「あっいえ;…ちょっと鈴木に話し聞いてもらってて…」
徹はまた鼻の頭をポリッと掻き、顔を赤らめた…

案外女性に対しても奥手なんだろうな。
さっきの成美でも、唯とにしても、向こうから引っ張られての関係かもしれないな。
それにしてもさっきの成美はすごい声だったけど。

「バレー部が今日練習お休みとは聞いてはないけど…何かあったでしょ」
ミキさんも薄々とはわかっていたようだな。

「その話しだったんだよ、徹の話しって…」
僕はあえて“テツ”と名前で言う…その方が友達感が深まると思ったからだ。

「やっぱりそうなのね…どこの世界でも優秀な新人が入っくると、面白くは無いと思う人間は多いものだは…」
確かにそうだ…
増して徹はこの学校に入ったばかりのルーキー、そんな奴がいきなりレギュラーになるんだから、部員たちは面白くないのは当然だよな…

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