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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 852

コイツってほんとバレーだけやってきたんだろうと呆れてしまう。
このイケメンが無かったら、女の子なんかに振り向きもされないだろうよ…

「鈴木は…誰とでもヤルんだろ?…」

「うぉ;うぉい!?…誰がそんなことを?!」

「唯だよ…気になるから聞いてみた…鈴木には仲のいい女子がたくさんいるってのもな」
「そうか…」

唯…まあ、本当のことではあるんだけどなぁ。

「誰とでも見境なく身体が目的ってわけではないんだぞ。僕なりに、みんな平等に、愛してあげたい一心なんだ」
「すごいな、お前は…」
まじまじと見られて恥ずかしいじゃないか。

「小野寺はどうなんだ?…それ程のイケメンで特待生だ…女の子からモテモテなんじゃないのか?…」
あえて聞かずとも分かりきったことだけどな…

「それは見た目だけのことだよ…皆、俺の身体目当てに近寄ってくるだけで、中身なんて見ちゃくれないさ…」
小野寺徹は遠くを見つめながら小さく呟く…

「そ、そうなんだ…お前もいろいろ大変なんだな…」
僕は小野寺徹の肩をポンッと叩いた。

これほどのイケメンはなかなかお目にかかれないだろうからなぁ。
成美もその虜になった1人なのだろう。

プールに視線を移す。
ミキさんの話が終わり、またトレーニングが始まる。
もちろんその中に成美の姿もある。
僕らに気がついたのか、軽く手を振り笑顔を見せる。

僕らは同時に手を小さく上げ、それに応えた…
あっ、この場合…さっきまでヤッてた小野寺徹に手を振ったんだよな;…
僕は上げた手のやり場に困り、その手で髪を掻き上げた;…

「お前…成美ともヤッてんだな…?」
なんだよ…もう“成美”って呼んでる訳かよ;…

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