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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 849

…これじゃまるで、いつもそんなこと考えてるように思われてるんじゃないかなぁ。
確かに最近ミキさんとはなかなか2人の時間を作れていないから、余計に強まっているのかもしれないけど…

プールに上がる。
シンクロ部の皆はトレーニングの真っ最中だった。
その中で、園田さんと工藤さんが話しているのが見えた。

小顔の工藤さんは、プールに入っていても直ぐに分かる…
何話してんのかな?…
名古屋行きの話しだったら、やっぱり翔も誘わなくちゃダメだよな…

まあ園田さんが一緒に来るんだったら、もう何人になっても一緒だもんな。

工藤さんと翔が来るならそれでいい。
説得するのに人数は多い方が心強い。

2人の話は終わり、またトレーニングを再開する。
プールで先輩たちを含めて綺麗な演技が披露される。
皆さんそんなに経験していないだろうが、その精度は高い。

「どうかなぁ、みんな上手くなったと思わない?」
ミキさんが笑顔で言う。

「はい、ほんと人魚みたいっすよ…」
僕は興奮混じりに答えた。

「あれっ?…」
中でも一番水面から飛翔を見せる美しい人魚…成美だった。

「戻ってきたのね…」
ミキさんは苦い顔をしながらも頬を上げていた。

さっきまで小野寺徹と致していたのが嘘みたいに元気で…
いや、むしろそれがすっきりしていいほうに…なんて考えると…

「成美ちゃんは頼りになるんだけど、自由すぎるのがちょっとね」
「まあ、それは…」
プールの集団の中でひときわ輝く笑顔を見せる成美を見て、僕もミキさんも苦笑いする。

でも、成美のこと、僕も嫌いじゃない…むしろ好きなんだ。
成美に引っ張られなかったら、シンクロ部のみんなと仲良くなんて出来なかっただろうから。

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