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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 85


―夕食を終え、ミキさんと真帆は二人で後片付けをしている。
僕は一人、2階の自分の部屋に向かった。

机の引き出しから、一枚の写真を取り出す。
自分のものではない。
ミキさんと真帆の関係を疑問に思った最初の日、アヤさんが僕に渡した写真だ。

写っているのは一組の家族。
見た目まだ若そうに見える夫婦と、小学校低学年くらいの少女、そして生まれてまだ数ヶ月くらいの赤ん坊。
幸せそうな家族だ。

ここに写っている家族…そう。
15年前の広隆さんと紀美子さん、そしてミキさんと真帆の4人なのだ。

…この数ヶ月後、広隆さんと紀美子さんは離婚し、ミキさんと真帆も離れ離れになってしまう。

それから15年。
ミキさんも真帆も、お互いが血の繋がった姉妹であることは、もはや覚えていない。

「(どうすりゃいいんだよ・・)」
一馬はベッドに寝そべり、写真を高く掲げる。

写真の広隆さんは浅黒く日焼けして、いかにも女にモテそうだった。
当時流行っていたのだろか?身体に張付くスリムジーンズの為に股間がやけにモッコリして見えた。

「たく、あんたのココが諸悪の根源だよ・・・」
一馬は声に出してそう呟くと、ソコをピン!と爪で弾いた。


その時、階段を登る足音が聞こえた。
ミキさんと真帆が後片付けを終えてこちらに来たようだ。

僕は写真を机の奥にそっと隠した。

「お待たせ!」
真帆がニコニコと嬉しそうにこちらを見る。

「何かすごく楽しそうだな」
僕は素っ気なく返した。

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