海で・・ 837
引き抜くと同時に、僕のモノからは勢いよく白濁の塊が吹き出され、飛び散る。
唯は慌てて身体を起こすと、僕のモノに食いつき、それを一滴残らず口で受け止める。
「今日はダメだったんだね」
「ごめんね、一馬の顔を見なかったら今日は我慢の日だったの」
言って貰えてよかったよ…
秀人みたいになるのは、まだ考えられないからな;…
「こっちこそゴメンだよ…唯、まだイッてないよね?」
「私は大丈夫だよぉ〜、途中で一回イッたから、それだけで充分だから…」
輝く口の周りを拭いながら、唯はニッコリと微笑む。
そう言う唯が可愛らしいので、ちょっと安心した。
「徹はね、私がそう言ってるのに、なかなか聞いてくれなくてさ」
「その、『危険な日』にやろうとしてたのかよ」
「あっちはそのつもりだったみたい。何も知らないんだろうけど」
おいおい…イケメン特待生とはいえ、性格に難ありなのではないかそれは…
「まあ、断ってきたけどね」
「それで僕とね」
「一馬は特別だよ…私もちょっと忘れてて焦ったけど」
忘れんなよそんな大切なこと;…危なかったじゃないか;
「男には分からないことだから、唯がしっかりしなくちゃだよ…何やかんや言っても、最終的に泣くのは女の方だって言うだろ…」
まあ秀人みたいな例は特別であって、大抵僕らぐらいの年齢で妊娠すると、堕すしか路はないもんな…
この学校だって、その為のカンパのお願いが回ってくることも、珍しくは無いみたいだし…
「ありがと、一馬。心配させてごめん…私のことも考えてくれるなんて、やっぱり一馬は優しいよね」
「まあ、一番は唯の身体だし…」
唯だけじゃなくて、小野寺徹の方も気をつけなきゃならんぞ、これは…
「また、一馬としたいな。今度は大丈夫な日に」
唯は僕の頬に軽くキスして言った。