海で・・ 834
「まだ徹のこと…気にしてるの?…」
女の勘は鋭いよな;…
「唯があんなこと言い出すからだよ…」
そう、吹っ切れた思いが蘇ってきたからね;
「ごめん…だけど本心なんだ…」
「本心?…」
「ねえぇ…2人の人を好きになるって…いけないことかな?…」
唯も僕と同じ悩みを抱えているとわかる。
それは僕と徹のこと…僕もミキさんと真帆…さらに何人もの人たちの顔が浮かぶ。唯ももちろんその一人だ。
「ううん、大丈夫だよ…僕も悩んでることなんだ」
「そっか…一馬もなんだね」
「ああ、それでいて相手の女の子が他の男とも…って思うと、なかなか割り切りなかったりすんだよね;…」
「うん…私も一緒かな…どうしても焼き餅やいちゃうかな…」
「僕の場合は焼き餅っていうよりかは…比べられやしないかってドキドキしちゃうよ;」
「うん…自分の後ろに違う誰かを思ってやしないかと、ちょっと気になったりするよね…」
唯は僕の背中に手をまわす。
「でも…今は一馬が好き」
「唯…」
「一馬と一緒にいるときは一馬のことだけを考えたい。ワガママかもしれないけど…」
僕は唯の言葉を遮りその額にキスをする。
「それはお互い様だよ」
僕はできる限りの笑顔を見せて、唯のそこに自らを導く。
ゆっくりと腰を動かし…挿入…
亀頭の括れに絡み付いてくる襞は、やっぱり唯ならではの膣だった…
「ぁぁ…気持ちいいよ…」
僕は熱い吐息を吐きながら、耳元で小さく囁く…
「私も…身体目当てだって思われても、やっぱり一馬のココが好き…」