海で・・ 829
「気まずくないの?」
「全然…もう昔の話だし。逆に気を使われちゃって困ることもあるけどね…」
離婚したとはいえ、可愛い娘だもんな。
むしろ特待の男子を彼氏に迎えようとするくらいだし…でもそれを見事に切っちゃっていいのか君は。
「私は、一馬のことが、好き」
唯は僕の言うことを聞いてるのか聞いていないのか…身を乗り出してキスをせがんでくる。
でもさ、校長お気に入りの小野寺徹を差し置いて、僕なんかでいいんだろか?…
きっとそんなことが伝われば、校長は面白くはないに決まっているよな;…
キスをしながらそんなことを考えているもんだから、全く集中できない;
「どうしたの?…フニャフニャだよ…」
パンツに突っ込まれた指が、僕のモノを確かめるように摘み上げる;…
そりゃそうだろう…
唯は僕にあれこれして誘ってくるけど、僕は小野寺徹のことが気になってそれどころじゃないんだから…
「ねぇ、一馬…」
そんな甘い声で囁かれても…
唯は制服のボタンを外して、僕に見せつけてくる。
躊躇い無くブラのホックまで外しやがって、久々に見る唯の白い乳房が僕の目の前に露となった…
「ゴクッ…」
やっぱり喉仏が自然に上下に動いてしまう…
それでも血はなかなかソコには下りてきそうになかった…
「で、小野寺徹と別れる理由は何なんだよ?…」
これをちゃんと聞かなきゃ、勃起なんか出来そうもないからね;…
唯はキョトンとした後、伏目がちになりながら
「…合わないんだ」
「何が?」
「いろいろ…性格も、身体の相性も…自分本位で乱暴なところとか…」
…唯は僕を見上げる。
瞳が潤んでいるような気もした…
そんな顔されたら、拒否出来ないじゃないか…