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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 827

「ふふっ、じゃあ私たちの秘密の場所に行く?」
唯は僕に向かって微笑んでくる。
…あのときの涙はいったい何だったのか。

「秘密って…」
「屋上だよ」
「…お前、小野寺ともそこで…」
「ふふっ、一馬だけだよ」

そう言うなり唯は僕の手を引いて階段を上って行く…
「おい、いいのかよ?…小野寺見てんじゃないのか?…」

「大丈夫よ…追って来る勇気なんて彼には無いはよ…」
「?……、奴って、バレー部にスポーツ推薦で入った小野寺徹だよな?…」

何に置いても女子が強いこの学校で、唯一力を持った男子バレー部が向かい入れた、言ってみたら小野寺徹は男子たちの期待の星だった。

「一馬ったら何徹のこと気にして…どうしたの?」
「いや、アイツは推薦で入学したバレー部のエリートみたいなもんだから…僕なんて」
「私が一馬を選んだんだから、気にしなくていいの!」
唯は腕を絡めてそのまま突き進む。

…唯の妙な自信はどこから来るのか。
そういえば、唯って、この高校の校長とよく似ているような…

ある意味自信家で、周りを引っ掻き回す…
校長を心良くなく思っている教師は多いって言うもんな…

唯だってそうだ、失恋したと思って落ち込んだ僕のことなんて、全然分かってはいないんだろうからね;…

「唯はさ…あの小野寺徹とは中学時代からの付き合いだったんだろ?…」

「そう。一馬にはいったことあったっけ」
「いや、なんとなく、さ」

あっという間に屋上までやってきて、唯がドアを開け一緒に連れて行かれる。
入り口から死角になる反対側まで来ると、唯は僕に抱きつき、軽くキスまでする。

「…ホントは、一馬のこと好きだから、あんな別れ方するべきじゃなかったんだ」
「じゃあどうして」

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