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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 825

まあいつも物憂げな工藤さんがこういう笑顔を見せるとちょっと安心するというか、何と言うか。
向こうでまだ馬鹿やってる男共…その中で翔が少し心配そうな顔をする。
…よく考えろ、お前の彼女を取るほど僕は嫌な男じゃないだろ。

「ちょっと困るところもあるんだけどね」
「でも羨ましいと思うこともあるんだよねぇ」

「羨ましい?…僕があんなことされてるの見ただろ…?」

まあ僕らぐらいの年齢の男子が、悪ふざけしながらが身体を触るのはよくあること…
プロレスの技の掛け合いなんて、休み時間になれば必ずどこかで行われていることだから、アイツらにやられたことだって、そう目くじらを立てる程のことでは無いんだけどね…

そういった面から見ると、女の子同士があんなに露骨に触り合ってる姿なんて、見たこと無いよな…

「ふふふ、いいのか陽菜ぁ、彼氏を置いて一馬とお話してるなんてぇ」
「ひゃあぁ!?」
…言ってるそばから初音がやってきて工藤さんの胸を背後から抱きしめた。

前言撤回?かなぁ。
うちの周りの女子ではそういうこともなさそうだ。
いつもは胸を揉まれる立場にある初音が反撃してるし。

工藤さんも初音たちとこんな風にじゃれ合う仲になったんだね…
僕は微笑ましく思いながらも、そんな2人を見ているとまた勃っちゃいそうなんで、そっと教室を出る。

廊下の先には彰人と涼が連れ立ってトイレに入っていく後ろ姿が見えた。
アイツらのことだ、きっとシコリに行ったに違いない;…
まあ僕だって歩美さんとヤってなかったら、きっと同行していたかもしれないけどね;…

そんな姿がなんだか微笑ましくなってしまうほど、今の僕には余裕があった。
それもこれも、ミキさんを初めとしてさまざまな女の人を知ったからかな、と思う。

廊下をしばらく歩いていると、奥の突き当たりで見覚えのある姿を発見した。
「あ…」
唯だ。
あんな別れ方をして、あの日以来初めてその姿を見た。

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