海で・・ 824
まあ“あんな服”と言っても、ただのノースリーブに過ぎないには過ぎない;…
風紀に厳しい教頭だって、あれで僕たちが勃起したなんて思いもしないだろう…
「でも一馬は羨ましいぜ…あんな中原先生の身体を…自由にできんだもんな…」
しみじみと彰人はそう言いながら、僕の勃起に手を伸ばしてくる。
「おいやめろよ…男が触るもんじゃないだろ…」
咄嗟に彰人の手を振り払う。
「一馬、中原先生と、か…」
翔がため息をついてこちらを見る。
「…そんな顔で見ないでくれよ」
「いや、俺らから見たら羨ましいんだぞ…」
そう言いながら、翔までもが僕の尻を撫でてくる;…
こいつらに完全におちょくられているよな;
「お前らぁなー、気色悪いからよせって…;」
僕は身を捩りその手から逃げる…
「別に減るもんじゃないからいいだろ…俺らにもお裾分けしてくれよぉ〜」
そう言って、背後から抱きついて来たのは涼だった;…
…なんなんだこれはもう。
「お前らいい加減にしろー!!」
勢いよく身体を仰け反らせてくっついてくる3人をふりほどく。
男にこんなに擦り寄られて気持ちが良かったらどうかしてる。
…ふぅ
呪縛から解かれてふと周りに視線をやると、工藤さんがクスッと笑っていた。
なんだ、変なとこ見られちゃったな;…
「やぁ…元気?…」
野郎どもから離れ、僕は工藤さんの側に寄っていく。
「クスッ…男の子って面白いね…」
旗から見ればそうかもしれないけど、当の本人は虐めに合った気分なんですけどね;…