PiPi's World 投稿小説

海で・・
官能リレー小説 - 年上

の最初へ
 811
 813
の最後へ

海で・・ 813

「まあ、いろいろってのはいろいろですよ」
苦し紛れである。
…演劇部にしてもシンクロ部にしても、入っても長続きするようには思わなかったしね。

「私だって人のことは言えないけどね」
歩美さんは優しい微笑みを絶やさず言う。
…そういえば、歩美さん、眼鏡をかけてないなぁ。

「人には言えないって?…」
歩美さんの顔をまじまじと見る。
眼鏡を掛けている時よりも、佐織さんは少し幼く見える。

「私もこの学校の卒業生なんだよ、まあ私が通っていた時は女子高だったんだけどね…」
「そうだったんですね…この学校、元々は女子高だったんですもんね…」

「女子校とはいっても、そんな華やかなものじゃなかったけどね」
「えっ、そうなんですか?」
「普通だよ。そういうところにいると、自然と女を捨てちゃうことだってあるんだな」
普段の歩美さんからはあまり想像出来ない話だな…

「その流れで、今でも女が強いって話ですよね?」
「ああ…それね」

強いどころの騒ぎじゃないよね;…
僕も結構この学校の女性には喰われちゃったしね;…

「まあ藤堂先生の件以来、先生たちの間では自粛はするようにはなったのよ…」
藤堂先生か…それが原因で出ていった訳でも無いんだろうけどな…

「あっ藤堂先生に、この週末会いに行くつもりなんですよ…」

「そうなの…彼も、トラウマになってなければいいんだけどね…」
「なんとか呼び戻せないかと、中原先生と考えてまして」
「うん、いいことだと思う」
歩美さんは柔らかな笑顔を見せた。

「水泳部とシンクロ部も、問題を解決しないといけないもんね」

SNSでこの小説を紹介

年上の他のリレー小説

こちらから小説を探す