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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 9

そんな秀人の近況をアヤさんに説明すると
彩「なんかそんな気がしてたわ」
全く、アヤさんという人がいるのに。
彩「私も、あの時は秀人と同じ気持ちだったからね」
そうなのか…
彩「でもいいわ、ありがと。一馬くんはいい子ね」
僕は、あれ以降やるつもりはなかったですから。
それに、ミキさんとは半ば付き合ってるみたいなもので…
彩「一馬くんもなのね。美貴も本気で付き合ってるって言ってたよ」

―さて。
アヤさんと会ったのはそんな話をするためなどではなく。
彩「写真、持って来た?」
「ええ」
修学旅行などの写真で、信藤さんが写っているものをありったけ見せた。
彩「…見事ね」
「似てますよね」
一方、アヤさんのほうは
彩「高校の頃の写真を持ってきたわ」
「その頃から一緒だったんですか」
彩「仲良くなったのは高2のとき、クラスが一緒になってからね」
アヤさんとミキさんのツーショットもある。
「今とあまり変わらないんですね」
彩「家庭が家庭だけに、周りの目もあったのよ」
「相当人気あったんですね」
彩「好みの子はいなかったけどね」

さて、その高校生時代のミキさんは
「この頃だと、余計似てる気が」
彩「でしょう」
瓜二つ、と言ってもおかしくない。

彩「あとは…思い切って本人に聞いてみるほかないかな…」
「ですかねぇ」
彩「美貴のお父さんに聞ければいいんだけど、あの人忙しいからなぁ」
「そうですか」
彩「一馬くんは、思い切ってそのクラスメートの子に聞いてみるといいよ」
「そうですね。今度聞いてみます」
彩「健闘を祈るよ」
アヤさんとは楽しい一日を過ごした。

余談だが、秀人に
『今日、アヤさんと会ったんだ』
とメールしたら
『誰だっけ』
と返された。
…お前、将来酷い目に遭うぞ…


週明け。
早速行動に移したいところだが、いきなり信藤さんに面と向かって聞くのは無謀だ。
僕は裏付けを取るため、信藤さんと家が近いクラスメートに聞いてみることにした。

まず、信藤さんの家の向かいに住んでいる友人・鶴田。
「信藤にお姉さんがいた?うーん…聞いたことがないな…」
「信藤さんのお母さんが離婚したというのは?」
「ああ、それは聞いたことがある。うちの母さんがそんな噂話を聞いたらしい」
…離婚と再婚の話の信憑性は…高いのだろうか。

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