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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 8

―しかし。
隣で信藤さんの顔をよく見る。
…誰かに似ている。
…誰だっけ。
頭の中で思い巡らせる。

!!!
そうだ!ミキさんに似てるんだ!
顔立ちがそっくりだ。
…でも、苗字は違うよな。
でも、全くの他人とは思えないな…

真「鈴木くん、どうかしたの?」
「いや、なんでもないよ」
正面から見ると、余計そっくりに見える。
ちょっと、調べてみようかな…


―夜。
偶然、アヤさんからメールが来た。
お互いの近況など他愛もないやり取りをしていたが、ここで僕はアヤさんに聞いてみることにした。

「ミキさんに妹がいるとか、聞いたことあります?」
しばらくして、アヤさんから返信が。
『うーん…そういうことは聞いたことないなぁ』
そうなのか…
それを見て、次はどうしようと思ったとき、アヤさんから続きのメールが。

『でも、美貴のお父さんは離婚経験があるの。今は再婚してるんだけどね。だから、もしかしたら、美貴を産んだお母さんが、離婚後別の人との間にもう一人子供を作っていたら、ありえるかもしれない』
…そうか。
『思い当たることがあるの?』
「僕と同じクラスに、ミキさんとよく似た女の子がいるんです」
『気になるなぁ…写真ある?』

僕は本棚からアルバムを取り出し、学級写真から信藤さんの部分を拡大しメールに添付して送った。
それを見たアヤさんの返信は
『そっくりだね…他人とは思えないよ』

アヤさんと僕は、週末に会う約束をした。
ミキさんと信藤さんは、本当に血の繋がった姉妹なのだろうか?
…そう疑問に思いながら、眠りについた―


―週末。
駅前で待っていると、アヤさんが車で迎えに来てくれた。
彩「久しぶりね」
「あまり変わってないですね」
彩「お互い元気ってことでいいじゃない」
「秀人とはあれから…」
彩「それが、音沙汰なしなのよね…」
寂しそうな顔をするアヤさん。

秀人はあの経験で味を占めたのか、週末どこかに行っては年上の女の人をナンパしているらしい。
アヤさんにも信藤さんにも対応は冷たいようだ。
あいつは何を考えてるのかよくわからない。
しかも、それをいいことにクラスの他の男を誘って繰り出してるらしいし。
『ナンパの先生』だって。
僕は、ミキさんともアヤさんとも連絡取ってるのに。

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