海で・・ 799
唯さんはゆっくりと顔を上げる。
少し瞳を潤ませながらも、僕の欲望の塊を受け止めてくれたんだ。
「一馬くん…すごく濃いの、一杯でたね」
「すいません、そんなつもりじゃ…」
「私はそのつもりだったもの、謝ることないわよ」
ベッド脇のティッシュに手を伸ばし、その塊の元を吐き出す唯さん。
「男の子、じゃない、男になったんだね」
その言葉と共に、ぷーんと僕の放った臭いが鼻につく…
「いえ、我慢していたんですけど…まだまだですよ;…」
僕は鼻頭を掻きながら照れる。
「ううん…こんなに長く味わったの…初めてかも…」
それってもしかして…旦那さんと比べてってことなんですよね?;…
「一馬くんが私を好きでいてくれるから、なんでもしてあげたいと思う…だから長く味わっていたかったの、ありがと…本当に…」
「僕も、嬉しいです。この先唯さんと当分できないって思うと、なんだか寂しいから…」
「お互い、1年我慢だね」
「はい」
唯さんは僕の上に跨る。
「あっ、あの」
「何?これで終わりじゃないよ」
「そういうわけじゃなくて…ここからは、僕が、リードします…」
「まあ!すっかり頼もしくなってぇ〜!…」
唯さんは余程感激したのか、僕の頭を抱きしめると“ブチュ”っとキスをしてきた。
そこはまだ僕の臭いと粘り気が残ってはいたけど、ここで嫌な顔をする訳にはいかないな…
僕はその体勢のまま唯さんの身体を押し倒し、唇が放れた隙にコソッとそこを手の甲で拭った…
唯さんの細くて長い両足を大きく広げ、あらわになった秘部はキラキラと輝いて見えた。
「行きますよ、唯さん…」
「来て、一馬くんの成長したところ、全部…」
お互いに両腕が背中に回る。
これまでにない硬さを感じた自身を、唯さんの中へとゆっくり沈めていく。