海で・・ 779
萌ちゃんは一糸まとわぬ姿。
可愛らしい顔と、それとはアンバランスに映るスタイルの良さ。
健康的に日焼けもしているその肌は、まさしくアヤさんを小さくしたような感じだ。
隣で遥ちゃんも服を脱いでいた。
僕も脱がないといけないですね。そうですね。
「萌ちゃん、いい色に焼けてるねぇ」
「萌は身体を動かすのが好きですからね」
「見習はなくちゃいけないな…、僕は運動らしい運動、全然していないからな…」
「それでも一馬さんの身体…絞まっていてカッコイイですよぉ」
「あっ、そう言って貰えると嬉しいけど、ただ痩せてるだけって話しもあるよ;…」
「そんなこと無いですって、一馬さんのアソコ…すごっく逞しかったじゃないですかぁ〜」
おい遥ちゃん;…そっちかよ;…
…そう言われると余計見せづらくなるじゃないか。
パンツを脱いでも股間を隠したがるのはまだ度胸がないということ…
「ん?何、一馬さんって何がすごいの?」
「え?秘密ー」
「わー、遥姉ずるいー」
…ああ、なんかこういうところは普通の姉妹だなぁ。
こうやっていると、なんだか兄貴になった気分になる。
もし僕に妹がいたら、こんなふうに一緒に風呂に入ることもあったのかな?…
「おいおい遥ちゃんも萌ちゃんも喧嘩すんなよ…僕のは遥ちゃんが言うほど凄くはないんだぜ…」
これ以上躊躇していたら、益々見せづらくなりそうだよな;…
僕は意を決して、2人の前にソコを晒すしかなかった…
「おお」
萌ちゃんが小さく叫ぶ。
遥ちゃんは姉の余裕か、微笑んで佇む。
「さあ、いつまでもここにいないで、風呂に入らないか?」
「一馬さんって結構シャイなんですね」
「…秀人はどうなんだよ」
「秀兄は最近、裸でうろつくくらいですよ」