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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 733

「まあ俺の可愛い義理の妹だから、泣かせたりはすんなよ…」
秀人は薄ら笑いを浮かべながら、ムンズと僕の股間を握ってくる;…

「妹って、優ちゃんと同い歳じゃないか…」
「同い歳だってよ、彩の妹だからそういうことになんだぜ…、何ならお前も優と正式に付合って、俺のこと『お兄ちゃん』って呼んでみっかぁ?〜」
握る手に力を込める秀人…

「冗談よせ!」
僕は秀人の手を振り払った。

幼い頃から知ってる人間を、いくら血縁の上とはいえお兄ちゃんはなぁ…一生無理だ。

「優とのこともいいけどさ」
「?」
「肝心の真帆、それにミキさんとは順調なのか?」
「ああ、もちろん。ミキさんとはなかなか一緒にいられないけどね…」

「真帆は?…あいつ…元気にしてるか?…」
秀人は口篭りながら小さな声で聞いてきた…

「なんだよ秀人…真帆のこと今でも気になるのかよ?…」
「別にそういう訳じゃないけどさ…ただアイツには、随分と辛い思いさせちまったからさ…」
秀人は、昔を懐かしむような遠い目をした。

秀人の初めての相手は真帆だった。
その後しばらく交際する2人だったが、秀人とアヤさんの関係が始まってしばらくすると、自然消滅していた。

「安心しろ、真帆はあの時とは全然変わってないから」
「一馬…」
「僕が真帆を幸せにしてやるくらいの気持ちでいるさ」
「なんかいろいろすまないな」

秀人はポリポリと頭を掻く。
「ついこの間、木崎と野上にばったり会っちまったから、ずっと気になってて…」

「あの2人も随分と変わったよ、今なら秀人とも仲良くなれるんじゃないか?…」
「ああ、こないだ話して分かったよ…俺に対しての刺々しさが無くなっていたからな…」

「茜も初音も…あの当時は真帆と秀人のこと、全部知っていたから仕方無いさ…」
「ん?…茜と初音って、お前たち名前で呼び合う仲になった訳?…」

「まあそんなとこだ…」
僕は意味深な笑みを浮かべ、秀人の肩に腕を回した。

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