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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 73

一馬はベッドにダイブし、携帯のディスプレーをまじまじと眺めた。

(助っ人・・?誰だろ?・・木崎さん?・・野上さんかな?)
確かにあの2人の頭の良さは、真帆に劣ることは無い。
どちらにしても、真帆が男子を連れて来ることなど考えられず、そのどちらかであろうと一馬は確信した。

(ってことは・・この部屋に女の子が2人・・ヤベッ!)
一馬は身を起こし、部屋の中を見回す。
真帆とて入れたことも無い一馬の部屋は、18禁漫画が散乱し、拭ったティシュがゴミ箱を山としていた。


「(このままじゃマズいな…)」
一馬は慌てて部屋の掃除に取りかかる。
18禁漫画は見えない場所に隠し、ゴミ箱のティッシュはリビングのゴミ箱に紛れ込ませ、パソコンもそれらしき履歴をすべて削除した。

さらに散らかっていた部屋を整理し、少なくとも人を入れることができるくらいにはなった。
「これでいいかな…」

「(おっと・・・)」
明日の為に、一応コンビニで買っておいたスキンの箱が枕の下に隠してあった。

『何よぉコレ〜!!』などと言って、木崎さんが憤慨する顔が目に浮かび、クスリと笑う。

「(愛のあるセック○か・・・)」
それは明日は出来ないだろうと思われ、一馬は寝そべりながら、その正方形の小さな箱を高々と掲げた。



ー翌日。

両親が外出した後、一馬は真帆がやってくるのを待った。
「(助っ人って誰なんだろう)」
期待と不安が入り混じる。

そのとき、インターホンが鳴る。
「来た!」
真帆と初めてしたときの失敗はしない。
今日はしっかりまともな私服を着ている。
部屋の掃除もしっかりした。

玄関に向かい、ドアの覗き穴から外を伺う。
「ま、マジかよ!?」
ドアの前には真帆と美貴。
お互いは知らないが、実の姉妹2人が立っていたのだ。

脇に嫌な汗が一筋流れ落ちる。
このまま居留守を使おうかと思うぐらいに、一馬は動転した。

「一馬くん?どうしたの?」
真帆は扉板1枚隔てた向こうに一馬がいるのを分かっているようだった。

(仕方ないか・・えーい、なるままよ!)
一馬は勢いよくその扉を開いた。

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