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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 71


同じF高を志望校にする真帆とは、週末一緒に勉強しようと約束している。
一馬の両親はちょうど外出するので、そのときに…という計画を一馬は考えていた。

それにしても、真帆とミキさんも同じF高だとは…
偶然選んだこととはいえ、一馬は嬉しさを隠せなかった。

その喜びは、直ぐにHな妄想へと広がっていた。
真帆と学校でヤッテいたようなことを、ミキさんともデキるかもしれない・・
先生である唯さんともデキたんだから、それは簡単なことのように一馬には思えた。

そして樹が熟したら、そんなコトを3人で・・・
(うわぁ!3Pかよぉ!)

そんな妄想をするだけで、落ち着いた筈の一馬の股間は再び疼き始めた・・


「…いや、待てよ」
妄想が膨らみかけたところで正気に戻る。

ミキさんと真帆は実の姉妹だ。
しかし、お互いそんなことは知らない。
2人は面識こそあるが、その関係は家庭教師と教え子である。

真実を自分だけが知っていて、2人がお互いが姉妹であることを知らないまま隠していることができるのか?
そんな状況で軽々しく3Pなんて妄想出来たな、と一馬は自分を戒める。

「まずはF高に合格する、合格出来たら、いよいよ2人に真実を…」
一馬に課された大きな課題は一つ増えた。

(僕しかいないよな・・)
一馬は帰宅途中の車窓を眺め、考えていた。

『本当のことを伝えるときは、鈴木くんの力も貸してほしい・・』
二人の母親である紀美子さんが言った言葉が、今さらながらに甦る。

(力を貸すか・・)
黒い窓ガラスに写った自分の顔は、そんな力などあるとはとても思えなかった。

(二人と寝ちゃってるしな・・)
一馬にとってその事実は、2人が姉妹であると告げるにあたり、とてつもない障害に思えてならなかった。


「(まあでも、僕にしかできないことなんだろうな)」
二人と寝る…いや、二人を愛すること、それは一馬にとっての誇りであると。

「ミキさん、真帆、そのときを待っててね」


―そのとき、信藤家。
「「クシュン!」」

「…誰か噂してるのかな?」
「あはは…」
実の姉妹、そして家庭教師と教え子。

「そういえばさ」
「はい?」
「真帆ちゃんは、好きな男の子とかいるの?」
美貴が真帆に尋ねる。

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