PiPi's World 投稿小説

海で・・
官能リレー小説 - 年上

の最初へ
 694
 696
の最後へ

海で・・ 696

「お、お前、気を使ってくれよ…」
「だって、まだいるとは思わなかったんだもの」

机に置いてあったカバンを持って、迷惑かけないようにそそくさと教室を後にする。
「ごめんね、2人の時間を邪魔して。また明日」
「あ、ああ…」

教室を出る。
…あれ、工藤さんって、服着てたっけ。

翔の陰になってよく見えなかったけど、それはそれでよかったのかもしれない…と思えなくも無かった…
まあそれが教室でって思わなくも無いけど、涼と違って場数を踏んでいる翔だから、もし誰かが入って来たとしても、それなりに上手く対処はしてくれそうだしな…

学校中に変な噂が流れることだけは、工藤さんの為に止めて欲しいところだからな;…


…そう思いながら、僕は教室を後にし、家に帰るのだった。

…その翌日。
教室に入った僕を待っていたのは
「おはよう!」
今までに見たことのないくらい明るく満面の笑み溢れる工藤さんの姿だった。

「…陽菜にいったい何があった」
状況をまったく飲み込めていない初音が僕に聞いてくる。

「な、何なんでしょうかぁねぇ;…」
そう聞かれたからといって、昨日の放課後に見たことなんて言える訳ないもんね。

そこに…
「ぉはぁ…」
元気無く声を掛けてきたのは涼だった…

「…高柳にいったい何があった」
状況を全く飲み込めていない茜が僕に聞いてきた。

これは、きっとあの後成美に…もちろんそんなこと言えるはずがない。

「うん、何でだろうねぇ…(汗)」
きっと成美さんは工藤さん同様、やけにスッキリした顔をしているに違いない。

「うむ、涼には女が、工藤には男が出来たってことだろ」
「芝田…アンタそれ本気で言ってる?」
「いや、だってそうとしか思えないんだが」

彰人…お前は口を挟まないでくれないか…

SNSでこの小説を紹介

年上の他のリレー小説

こちらから小説を探す