PiPi's World 投稿小説

海で・・
官能リレー小説 - 年上

の最初へ
 689
 691
の最後へ

海で・・ 691

「ええ、私が付き合うには、きっとちょうどいい年齢差だと思うし…」

それを聞いて、藤堂先生とのことを言っているんだと直ぐに分かった…
瑠璃子さんは瑠璃子さんなりに、藤堂先生との年齢差に悩んでいたのかもしれない…

「実は今度の週末、藤堂先生に会いに行くんです…」

「えっ」
瑠璃子さんが驚いた顔をする。当然だろう。

「瑠璃子さん、藤堂先生と…お付き合いされていたんですよね?」
「…やっぱり、知ってたんだ」
「人から聞いた話です、すみません」

「ううん、一馬くんは悪くないよ。本当に悪いのは、立場も何もわかってないのに、大人部って媚売った私なんだから…」

自分を攻めるように言う瑠璃子さん…
もしかして僕に尻をヤらせたのも、自分を罰する為だったのかもしれないな…

「そんなこと言っては駄目ですよ…藤堂先生だって瑠璃子さんを愛していたからこそ、この学校を去って行ったんじゃないですか…」

「でもあの時…私は何もできなかった…」

「何もできないのが当たり前なのかもしれないです…大人の話に僕らが首を突っ込んだとしても無力だと思うんです」
「それでも…私は、あの人に…」
「藤堂先生に、未練があるんですか?」

瑠璃子さんは少し黙って、その後に言う。
「私も謝らないといけない…じゃないと次に進めないから…」

「もしよかったら、瑠璃子さんも一緒に行きませんか?…僕なんかより瑠璃子さんが会いに行った方が絶対藤堂先生は喜ぶと思いますよ。」
声に力が篭った。
ミキさんはともかくとしても、僕や翔なんかより瑠璃子さんの顔が見たいのは当然だよな…

「私なんかが一緒に行って、皆に迷惑じゃない?…」

SNSでこの小説を紹介

年上の他のリレー小説

こちらから小説を探す