海で・・ 686
「あはっ、一馬くんの、やっぱりすごいね」
「そんな、すごいものじゃないですよ」
「いいよ、思い切り、来て」
瑠璃子さんは、一瞬真剣な眼差しになって言った。
涼が入れた場所とは違う、もうひとつの入り口を目指す。
そこに向かって、分身を突き入れる。
「んっ、ふぅうっ…」
流石にソコはきつい…
僕は眉をしかめてその締め付けに耐える。
多分もっと痛いよな…瑠璃子さんは小さく振るえていた。
「大丈夫?…」
耳元で小さく聞く。
「うん…」
瑠璃子さんは頷き、前の涼に縋り付いた。
涼はニンマリとしながら腰を動かしだす。
「あぁっ…んんっ…はぁあぁんっ」
瑠璃子さんが涼に縋りつきながら甘い声を上げる。
「一馬、お前も」
「お、おう…」
狭く苦しい中、何とか呼応して瑠璃子さんの中で動く。
「あぁぁあ!ひゃんっ、くっう、はぁあああ!!」
その声は悲鳴に近かった。
あまり激しく動くのはかわいそうだ…
そう思った僕は、涼の尻に手を伸ばしそれを制する。
ん?…って顔をする涼…
なんか変な誤解でもしてんじゃないのか;?…
案の定、涼の手が伸びてきて僕の尻を柔んわりと揉み初めた;…
いやいやいや、この場に及んで何をするかお前はいったい。
…それどころか、涼はあろうことか瑠璃子さんへの突きをさらに早めだす。
「いやん、はぁん!あぁっ!くぅうぁああっ!!!」
もう完全に悲鳴だ。
瑠璃子さんの声から、気持ちよさがどこかに行ってしまっているのでは、と思いたくなる。
「いやぁ、いやぁ、あぁあ、あぁ〜!!」
パチン!
「痛ぇえ!!」
涼の尻を叩く乾いた音。
いつの間にか、成美が復活して、涼をきつく睨んでいるではないか。