海で・・ 683
「あぁ僕もだ…こんなの…初めてだ…」
植田先輩の熱いキスを受けながら、舌を絡ませる…
なんだか成美とヤッテいるのに、植田先輩の中に入れているような気がしてきてしまう…
僕は命一杯に手を伸ばし、成美と涼の向こうにいる、植田先輩の身体を抱いた。
「先輩…」
「鈴木…や、一馬くん…」
植田先輩は僕のことを名前で呼んでくれた。
「る、瑠璃子さん…」
「嬉しい…」
彼女の方から、僕に近寄って身体を求めてくる。
それと同時に、成美へのラストスパートをかける。
「ひぃぃ!!…あぁぁぁぁぁぁぁ…………か、か、一馬ぁぁぁぁぁぁ!!…」
余程よかったのか?…(苦しかったのか?…)
成美はあっさりとイってしまい、ぐったりっその身体を涼に預けた。
僕と涼…それに植田先輩3人がその場に残されてしまった;…
涼は成美の身体を抱きとめる。
植田先輩はそんな成美を心配そう…?に見つめていた。
「…じゃあ、僕らはこれで」
「ま、待って…一馬くん…」
先輩が僕の腕を掴む。
「一馬くんも、一緒にいてほしい…」
それゃあそう言って貰えると嬉しいけど…
「いいのか?…」
涼の顔を見る。
こんなことで男の友情を壊したくは無いもんね。
「何言ってんだよ。そんなギンギンのままの一馬を追い出せる訳ないだろぉ!」
そう言って涼は肩を組んできた。