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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 69

レイプ事件を聞いて、K高へ入りたいという気持ちは薄れていた。
そもそもK高を第一希望にしたのだって、親父の出身校というだけで、進学するにあたって特別な興味があった訳でも無かったのだ。
もちろん真帆と同じ学校でラブラブな高校生活を送るのは魅力的ではあったが、レイプ事件を起こすようなK高へ、真帆を行かせるのも彼氏としては気が進まなかった。

とはいえ、このままの成績では一馬が行ける高校も数限られ、そこでさえ合格できずに、浪人生になる可能性もそこにはあった。
いくらミキさん真帆に対しての"愛"があったとしても、時が経てば二人に愛想をつかれそうで怖くなってきてのだ。

今、やるしかない!

一馬は何時に無く真剣な眼差しで、参考書を睨みつけていた。


猛勉強の効果は直後のテストで発揮された。
それまで全体の下から数えたほうが早かった一馬の順位は一気に上昇した。
皆からは驚かれ、どんな勉強をしたのかと聞かれたが、一馬は適当にはぐらかした。

その数日後、唯との進路相談。
「今のレベルなら合格できる高校も増えたけど、K高の第一志望をやめるっていうのは、本当なの?」

唯は少し驚いた様子だった。
「え、ええ…」
「…気持ちはわからなくも無いけどね…美貴ちゃんのこともあるし…」
「唯さんも、ミキさんの話、知ってたんですか?」
「彼女から聞いたよ…かなり落ち込んでた」

いくら自分が慰めたとはいえ、美貴が抱えた心の傷はそんなに早く回復するはずは無い。
それが、一馬の志望校の意識を変えた原因でもある。

「美貴ちゃんを襲った男子生徒は、全員退学処分か、自主退学したそうよ」
「そうですか…」
「まあ、K高で教育実習したからって、そのままそこで決まりというわけじゃないんだけどね…」

唯は話を続ける。
「そういえば、真帆ちゃんも志望校を変えるような話をしていたなぁ…」
「え、ホントですか?」

聞いてはいなかった。
考えてみると勉強に専念するあまり、ここのところ真帆とまともに話しもしていなかった。

相変わらずには、人目を避けて屋上やらトイレの個室・・図書室の片隅でイチャイチャはしていた。
それでも早急に身体を貪り合うだけで、言葉を交えることは無いに等しかった。

真帆はいつも飢えた女獣のように一馬の股間を弄り、それに芯が通ると旨そうにシャブった。
それに答えるように一馬は真帆のスカートを捲り上げ、パンティーを下ろすのもそこそこに挿入・・
そんなパターンが2人の間で出来上がっていた。

そこに言葉は必要なかった。

一馬にとっては、ただそこに穴があるから入れる・・
それは風俗で射精する男と、何ら変わることは無かった。

ここのところの一馬と真帆は、そんな素っ気ないセック○しかしていなかった。


「K高と同じくらいのレベルだと、I高かF高かな…」
「F高だと、家から近くていいかもなぁ…」
「偶然だね」
唯がニコリと微笑む。

「真帆ちゃんの志望校も、美貴ちゃんの春からの赴任先も、F高なんだよ〜」
「ま、マジですか…?」

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