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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 656

「千葉翔はそんなに多くの女性と?…」
「優しいから、断れないんだと思うの…カノジョも大変だと思うけど…」

「ぅえ?!…特定のカノジョはいるんですか?…」
「ええ…2人は付き合っていること秘密にしているみたいだけど…」

「その人って?…」
「シンクロ部の1年…一馬くんとも同じクラスよ…」

「ええっ…?」
シンクロ部の一年生、しかも同じクラス…それって、工藤さんじゃないか…!

「二宮先輩は、それを誰から…」
「彼から直接ね。内緒にしてくれとは言われたけど…」
「千葉先輩は、知らないんですよね?」
「多分ね…」

そういうことかよ…
授業中に意味深に工藤さんを見ていたのは、心配してってことなのか?…

それにしてもどうして彼女の存在を隠すんだ?…
まあ僕だって真帆との付合いは公にしている訳じゃないから、千葉翔と同じと言えば同じではあるんだけどさ;
そう思うと千葉翔という奴に、なんだか興味が湧いてくる…

「二宮先輩…僕、千葉翔と話してみますよ。」

「ありがとう、私なんかに気を使ってくれて…」
「いえ…僕も彼のことをいろいろ話を聞いてるうちに気になって…」
「そう…一馬くんなら、きっとうまくいくし、仲良くなれるんじゃないかな」
「そうですか」

二宮先輩は気丈に微笑んだ。
少し無理しているのは、僕でもわかっていた。

なんだか、茜を思い出してしまう…
あの日、家でのお泊り会の夜に、茜が僕に見せた笑顔と…この笑顔は一緒だった…

茜で無くとも、こんな二宮先輩みたいな痛々しい笑顔を、僕と関係した女性たちは僕の知らないところで浮かべたりしているんだろうか?…
そう思うだけで、なんだか胸が痛くなった…

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