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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 651

ニヤニヤとこちらを覗き込みながら微笑む千葉先輩。
あまり話したことはないけど、成美とはまた違う年上のお姉さんの雰囲気がある。

「いいんだよ、隠さないでさ。男の子だったらそれくらい普通じゃない」
「普通って…」
「弟を見たらわかるのよ。一馬くんも似たところあるし」

「弟って?…」
「なんだぁ知らなかった?…一馬くんと同じクラスの千葉翔…私の弟だよ。」

へぇ?…アイツ?…
なんだか彰人や涼とばかりツルんでいて、他の男子とはあまり交流が無かった。

「ああそう言われてみたら、どこと無く似ていますよ…」

「ふふふ、仲良くしてやって頂戴ね」
「はい」
…まあ、彼は真面目で勉強も出来るけど、地味な人だからなぁ。
それに彼は眼鏡もかけてたし一瞬『えっ』と思ってしまった。

千葉先輩と並んで教室まで歩く。
「そういえば先輩は、あの時、大丈夫でした?」
「ああ、水泳部の奴らの?心配してくれたんだ、ありがと。私は大丈夫だよ」

「あの時は何の役にも立てず、申し訳ありませんでした…」
「あらやだ、そんなこと無いよ…一馬くんがいち早く駆け付けてくれたの、皆感謝してるよ!…」

「でも…やられっぱなしで;…」
「そんなの当たり前だよ。あんな大勢いたんだから、一馬くんじゃなくてもやられていたよ…」

確かにあの時は僕よりも屈強な男たちが数人いて、成美や千葉先輩たちを襲っていた。
僕なんかが一人で乗り込んで敵うような相手じゃなかったのだ。無謀にも程があった。

「成美や私は大丈夫だから、一馬くんは陽菜ちゃんをケアしてほしいな。私たちも愛美を励まさないと…」

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