海で・・ 66
美貴の中は既にしっとりと濡れ、前戯の必要は無かった。
一馬は昂りに手を添えると、そのまま腰を迫り出した。
ぁ・・
美貴は吐息と共に一馬の尻の双丘に両手を回すと、それをぐっと引き寄せる。
うっ・・
一馬からも声が洩れる。
痛いほどに勃起したそれは美貴の奥まで誘われ、先端が行き止まりの壁にぶつかる。
美貴は乳房の開いた胸元に、ポツリポツリとした水滴を感じた。
閉じていた目を開き、一馬の顔を見上げる。
一馬の眼から湧き出る水滴・・・それは涙だった。
「ごぉ、ごめん・・ミキさぁん・・」
嗚咽混じりに一馬はそう言うと、ぐっと奥を突き上げてきた。
「(なんで君が泣くのよ…)」
美貴はそう思いながらも、心配させたのは自分なんだなと、申し訳ない気持ちになる。
それでも、一馬は自分自身を美貴の中へ打ち付ける。
今までも何度もしてきた行為だが、美貴は今まで以上の気持ちよさを感じていた。
「ああ…すごいっ!」
一突きごとに、気持ちよさは増して、美貴は身体を仰け反らせて感じる。
「(こんなの初めて…一馬くん…すごいよ…)」
美貴が一馬に女を教え、真帆がそれに磨きをかける…
血の繋がったこの姉妹は、すっかり一馬の虜だった。
「ああ、ああ、あ〜ん、いいよ…気持ちいいの!」
美貴は一馬のピストンに悶え、乱れる。
それは確かに今までの一馬とは違った。
美貴は汗で濡れた背中にしがみつき、激しくはあるが、巧みに感じる箇所を適格に突き上げてくる一馬のペニ○に酔っていた。
(こんなの知らない・・)
こんな一馬を美貴は今まで知らなかった。
こんなに上手い技を自分が教えた覚えもなかった。
それは自分以外の女と一馬が寝て、その女から教わった性儀なのであろうことは容易に想像はついた。
それでも不思議と美貴の中で怒りは覚えなかった。
それどころか、こんなに上手い性儀を、拙すぎるほど拙かった一馬に教えてくれたことに感謝の気持ちすら覚えていた。
美貴は膣の襞を収縮させる。
くっ・・・
眉間に皺を寄せるものの、一馬はイかなかった。
美貴は嬉しかった。
思いぞんぶんに襞を痙攣させ、一馬のペニ○を振動させた。
「すごい…」
美貴はその快感を楽しんでいたが、それは次第に激しさを増していく。
「あ、ああ、あっ、いい!すごいっ!」
美貴の身体がガクンと震えると同時に、一馬も美貴の膣に熱い精液を注いだ。
「ミキさん…」
これまでの一馬との交わりで感じたことのない快感に襲われ、美貴は失神してしまった。