海で・・ 645
「一馬くんっていい体してるよねぇ〜」
「でしょ〜?家に住めば毎日見放題だよ〜」
…さりげなくみゆきさんを居候にさせない!父さんいるときどうするの!
で、なんで僕服脱いでるんですか?
「さ、晩御飯食べよう」
「あの、僕の服は?」
…なんだ、足元にあったか。でも、なぜ…
まあ深く考え無い方がよさそうだよね;…
なんて思いながら、パンツが裏表反対になってないか確認してしまう…
そんなことある訳ないのに、ほんと僕って、気が小さい心配性だよな;…
「さあ、いつまでもそんな格好でいると風邪引くよぉ…」
おいコラ!…、そんな格好にさせたのは、お二人さんでしょうが;…
3人で囲む食卓。
いつもなら父さんがいる場所にみゆきさんが座る。
なんか不思議な感覚だ。
あかりさんはちゃんと服を着た…Tシャツ一枚だけど。
おそらくその下はノーブラのはずだ。
「みゆきちゃんは一馬くんを教えてるの?」
「担任じゃないけど、一応ね」
「担任は中原先生よね…」
突然ミキさんの名前が出て、少しドキッとする。
「そう、担任だったイケメン先生が辞めちゃって、服担任だった中原先生がなったのよ…」
イケメン先生…確かに遠藤先生は、モデルみたいにカッコよかったもんな…
「あ、ああ…そうだね…」
みゆきさんが視線を逸らした。
…そういえば、あの人が辞めた何日か前、香織さんと2人でナニをしていたんでしたっけ?
後ろめたいことはあるようですね。
「お姉ちゃんは…その、中原先生に、自分が一馬くんの母親だって、言うの?」