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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 629

「それで、あの後茜とは進展があったのか?」
「一馬まで何言い出すんだよ…」
涼が眉をひそめる。

「あれからは何もないさ…一馬だって知ってるだろう?」
「そうだと思ってたけど」

…ふと、もうひとつ思い出した。
「涼、川原さんとはどうなんだ?」

「川原って、1年4組の川原のことか?」
「そうだよ、植田先輩に紹介された川原恋さんだよ。」

聞き返すぐらいだから本当に何もないのか?
それともはぐらかすつもりなのかぁ?

「あの子とは何もないさ…俺の経験なんて茜との1回だけだぜ;…」

まあそこまでの進展はないとは思っていたけどさ;…

「一馬こそ、紹介された子と進展してるのか?信藤さんや、今日の先輩と遊んでないで」
「遊んでるわけじゃないんだけど…」
…むしろ成美には引っ張られてるし。

「一度会って、話したくらいだよ…」
ホントは、それ以上の関係になったんだけど…しかも彰人の相手も…などとは言えるわけがなかった…

「だよな…階段を一段一段登っていくような恋愛がテーマだって言われいるからな…」
それを言われると耳が痛い;…
僕なんて全ての階段をすっ飛ばしちゃったもんね;

「まあ涼は、植田先輩のことが気になるんだろう?…」

「うん、まあ…俺ってこうみえても、年上の人に甘えたい性なんだよね…」

それは涼でなくてもなんとなくわかる。
僕もミキさんと出会う前、出会ってからちょっとの間はそう考えたこともある。

「演劇部って涼にとっていい場所なんじゃないか?植田先輩だけじゃなくて、選びたい放題じゃないか」
「あのなぁ一馬…そこまで節操ないやつじゃないぞ…」
「冗談だよ、冗談」

「…でも、お前と仲のよさそうな先輩も、なんかすごく魅力的な人に見えるな」

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