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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 623

「やだなぁ小春、私そんなマッチョが好きなわけじゃないよ〜」
「でも、鈴木くんは大賀くんとはまったくタイプが違うよね…あ、涼くんと近いかも」
二宮先輩、僕は涼とはあまり…

「ちょうど今準備中だったの!瑠璃も中にいるし、ゆっくり見ていってね!」
「ありがとう、楽しみにしてる〜」
橋本先輩が軽く手を振って、また2人は準備に戻っていく。

「小春も環も美人でしょ?…」
「あ、はい…」
成美の前で他の子を誉めるのもどうかと思いつつ、僕は正直に答えた。

「あの2人と信藤さん…この学校の3美少女が演劇部にいるんだもの、開演時には男子でいっぱいになるのも分かるでしょ?」

ああ真帆か…
やっぱり皆に注目されているんだね…

「そんな女の子の彼氏が一馬ってのも、なんかすごいなって思っちゃうよね〜」
「はは、そう言われたら僕で釣り合うのかとても不安ですよ…」
「なんで?一馬、すごくかっこいいし、正義感も強いし…あのとき、私、嬉しかったよ。助けに来てくれて…」
成美は微笑んで、そう言った。

「でもあの時は何の役にも立たなかったし、大賀先輩みたいに力がある訳でも無いし…」

「ううん、一目散に来てくれたその気持ちが嬉しかったの…なかなかできるもんじゃ無いは…」

「そうですか?…男だったら誰だって…」

「そんなこと無い。周りの部室にはまだ多くの男子がいたのよ…だけど来てくれたのは一馬くんだけだもの。」

成美は少し微笑み、僕に腕を絡める。
「一馬の勇気が、私には嬉しかった。一馬が来なかったら、私だって…」
成美の声が震える。
気持ちをほぐすため、優しくその肩をさすった。

「あっ…成美、鈴木くん…来てたのね」
そこに植田先輩がやってきた。

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