海で・・ 620
「そう言って貰えると、なんか勇気が出てくるよ〜!」
「僕も協力しますから、何でも言って下さいね。」
「もぉ〜一馬くんは優しいんだからぁ〜!この子も一馬くんみたいな子供になってくれたらいいんだけどな〜」
そう言ってくれるのは嬉しいけど…
僕に似たら、凄くスケベな子になっちゃうよな;…
それでも、あかりさんの嬉しそうな顔を見てるとこっちも自然と頬が緩む。
僕の周りで、新しい家族が増え、みんな幸せそうにしてる…それが一番だと思った。
夕食を食べ終え、風呂も済ませて自分の部屋へ。
机の上に置きっ放しだったスマホに新着メッセージがあった。
『今日はホントにごめんね』
成美からだった。
別に成美が悪い訳でも無いのに、なんだか返って申し訳無い。
何の役にも立てなかったしね;
『そんな気にしないで下さい。それよりも看病ありがとうございました。(*^-^*)』
普段使わない絵文字なんかを入れて、僕は即座に返信する。
成美の方からもすぐに返信が来る。
『ありがとう。一馬って可愛いメール送るんだね。身体はもう大丈夫?』
『はい、もう大丈夫ですよ。男としてもね』
少し冗談も交えてみた。
『そっかそっかwwホッとしたよ…私のせいで一馬が…って心配になって…
明日は練習はお休みだけど、良かったら一緒に付き合ってほしいな、瑠璃が演劇部のシナリオが出来たっていうし』
植田先輩の脚本かよ…
こないだは大賀先輩の客演とか言って、酷い目に合ったんだもんな;…
『また問題作だったりするんじゃ無いでしょうか?』
『今度は木崎さんとの共作みたいだから、大丈夫じゃない?』
茜かよ;…
前以上に問題作になっていそうで…怖い;