海で・・ 612
それにしてもあの声…
妊娠しているからといって、そっちは別モノなんだな;…
聞こえてくる甘い喘ぎ声と共に、あかりさんのその姿がリアルに浮かんで来る…
僕の手の動きは自然と早くなり、何の心配もいらなかったことに安堵した。
我が分身も元気よく勃ち上がってくる。
普通なら情けなく思うところだけど、今日ばかりはホッとしている。
「ああっ、ああ〜〜ん、あっ!ん…」
…あかりさんってば、年中お盛んなんだな。
しばらくはお預けってのも余計にきているんだろうな…
身体に負担が掛かる訳にはいかないだろうから、こんな時間に自分1人でヤルのが丁度いいってことなのかな?
そりゃあ、あんな姿を見せられちゃ、いくら父さんといえども手を出しちゃいそうだもんね…
そんなことを考えながらも、耳をそばだてる。
熱を持った自身を冷たいアイスノンと一緒に握り締め…扱き上げた…
自分自身が大丈夫なことを確認し、腫れを抑えたこともできて安堵する。
アイスノンを冷凍庫に戻し、自分の部屋に戻ろうとしたとき、風呂場のドアが開いた。
「あ、一馬くん帰ってたのね。今日もお疲れ様」
バスタオルを巻いただけの姿であかりさんが出てきた。
「またそんな格好で…冷えたらいけないんじゃないですか?」
僕は目のやり場に困り、視線をそらしながら言った。
「やだぁ一馬くん〜妊婦に欲情してどうすんのよ〜」
あかりさんは手を腰に、ポーズを取って僕をからかう…
「あかりさん!妊婦と言ってもまだ腹が大きい訳でも無いし、そんな格好しないで下さいよぉ!」