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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 607

あの夏の出会いから、どれだけの人と、何度経験してきただろう…
自分でも驚くほど多くの経験ができた気がする。
それもこれも、すべてミキさんと会えたからかもしれない…


1人佇むプールは静かだ。
そろそろみんな着替えてくる頃だけど…

「ちょっと勝手に入ってこないで…キャアアアアア!!!!」

!?
成美の悲鳴!?
…他にもシンクロ部の先輩の声が…

なんだ?!…痴漢か?!…

僕はズボンに跳ね上がる水飛沫も気にせず、猛ダッシュでプールサイドを走った…
女子更衣室に侵入するなんて、とんでもない奴だ!…

勢い余ってドアに体当たりし、扉もろ共に更衣室になだれ込んだ。

扉が壊れたとか、そこから来る痛みとかはもう、どうでも良かった。

「ん?なんだお前…」
…そこに居てはいけない、男の声。
「か、一馬…」
力のない、怯えたような成美の声。

顔を上げて、周りを見渡す。
成美や相楽愛美先輩、千葉栞先輩、それに工藤さんらシンクロ部の先輩が、男子生徒数人に囲まれていた。

「へぇ?………痴漢はぁ?」

「痴漢?…何言ってんだお前?…頭でも打ったのか?…」
僕のオデコに手を翳す男子…
見たことも無い奴だった…

「だって、こっから先輩たちの悲鳴が聞こえてきたから…」
僕は男の手を払いのけ、自立で立ち上がる。

「一馬…」
成美が泣きそうな顔で僕を見る。
その背後には2人の男が近づき、成美の身体を抱き寄せ、胸に手を伸ばす。

「シンクロ部なんてできたせいで俺たちにしわ寄せが来たんだからなぁ」
僕の前にいた男は、ゆっくり工藤さんの方に向かい、その顔を撫でる。
工藤さんの怯える表情…

…もしかして、この人たち、水泳部の先輩なのか?

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