海で・・ 604
それに合わせるかのように僕を絞り込んでくる。
「ぁ…」
またしても自分のものとは思えないような甘い声が漏れてしまい、僕は慌てて口を紡ぐが、彩花はそれどころでは無いようだった。
「力抜いて…僕に任せて…」
僕は亀頭半分を残すぐらいまで腰を引き、またゆっくりと腰を前に迫り出していく…
「んんっ!あ、ああぁ…」
瞳をギュウッと閉じ、苦しそうに声を上げる彩花。
「ああっ、あぁ…はぁあ…」
少し落ち着いたのか、目を見開いて僕をじっと見つめる。
「あぁ…一馬くんが、私の中に…」
「うん、ひとつになれたんだ」
「嬉しい…とても大きいもの、感じるよ…」
彩花の瞳に、一筋の光るものが見えた。
「泣くなよ…」
僕は背を屈め、その涙をペロっと舐め取る。
「クス…ずっとこうしていたいな…」
「痛くはない?…」
「うん、大丈夫…思っていたより平気みたい…」
やせ我慢していることはさっきの表情を見れば僕でも分かった…
それでもずっとこうしている訳にはいかないよ…
「それじゃあ、ちょっと動くよ。」
「うん…」
彩花が小さく頷くのを見て、僕は最後の一息、腰を深く沈める。
「んんんっ!あはぁ!」
彩花の体がビクッと一瞬仰け反る。
「あぁ…んんっ、あっ」
「大丈夫?」
「あぁ…一馬くん…」
薄目を開け、僕を見つめる彩花。
「痛かったら出すけど…」
「そ、そうじゃない…なんだか自分が自分じゃ無くなるみたいで…凄くいぃのぉ〜…」
その言葉が僕に滑車をかける…
「それじゃあ…もうちょっと我慢してな…」
僕はそっと膣への出し入れを繰り返していく…