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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 594

「クス…知ってますよ。皆から一馬がモテモテだってっこと…」
「うぇ?!…だ、誰がそんなことを?…」
「ふふ…誰だと思う?…」

…だ、誰だよ?…まあ彰人か涼ってところだろうけどな…

「そんなの出まかせに決まってんだろ…言う程モテちゃいないさぁ;…。」

「ふふふ〜、ご謙遜を〜、一馬はこの学校一のモテ男なんじゃないのぉ?」
「そ、そんなことは断じてないよ…」

「そう?そんなことを内田先生と浅倉先生が言ってたけど」
「ええー」
誰かと思えば香織さんとみゆきさんかよー…

みゆきさんはあのあかりさんの妹だしなぁ。
それに、香織さんとも関係したとは言えないよねぇ…

「モテるっていうよりか…なんか調度いいんじゃないかな?…」
シャツの釦を留めながら、改めて状況を分析する。

「調度いい?…それってどういうこと?…」
唯はブラウスの釦への手を止め、僕の顔を伺った。

「調度いいっていうか…まあ女の人にとって、都合がいいってことだよ…」

「そう?一馬はカッコいいし、何より優しいし、女の子が一番好きなタイプだよ」
「うーん、そうかなぁ?」
「きっとそうだよ。有馬さんも、川原さんも、一馬を気にしてたと思うよ」

その2人は、彰人と涼とカップルを組む予定の2人。
あの時は、そんな感じはしなかったけどな。

「もうすぐ昼休み終わるし、戻らないとね」
「そうだね」

階段の踊り場で、チュッとキスをして唯と別れる…
唯は何度か振り返り、小さく手を振って教室に入って行った。

僕は廊下で一人、頬を緩めた…
有馬さんと川原さんか…
唯が言ってくれた一言が、堪らなく嬉しかったんだ…

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