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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 580

「うん…私もずっと知らされてなかったから、驚いちゃって…」

「それゃあ驚くぜ!…彼氏の初体験の相手が実の姉貴だったんだもんな!…」
ドス…(彰人の腹に茜の拳がお見舞いされる音…)

「まあそれもあるにはあったんだけど…皆も知っての通り、中原先生は凄くいい人でしょ…
こんな運命を呪っても、美樹姉を恨むことは無かったの…」

少し震える声ではあるものの、しっかりと真帆は言い切った。
それを聞いて、僕は安心した。

ミキさんと真帆の間の距離は、完全になくなったんだ。

「…おはよう」
そこに、涼がぬぼっとリビングに現れる。
「ああ、おはよう、涼、よく寝れた?」
「うん…まあね」
茜と涼の距離も縮まってるね。

「涼、さっきの話聞いてたのか?」
「うん…なかなか入りづらい空気で、どうしようか迷ったよ」

「それゃあ入りづらいかったはよね、真帆と中原先生が姉妹だったなんて驚きだは…」
初音か涼に料理のプレートを差し出しながらしみじみと言う…

「まあそれを言ったら、涼と俺だって“穴きょうだ…”…」

僕は慌てて彰人の口を塞いだ…

「ふふ…芝田、あっちでゆっくりお話しましょうかぁ…」
ヤバイ、茜がやばい。あの顔は明らかに怒っている。
「…すんませんっした」
彰人が土下座する。

「一馬は、いち早く気づいたんだな」
「うん…中原先生と真帆が似てるなぁ、って思って…」
朝食を頬張りながら涼は僕に言う。

「お前って普段はぼっけっとしてんに、妙に勘が働くところあるよな…」
「普段はぼっけっとって余計だよ!」

「あ、悪ぃ〜悪ぃ〜…でも僕なんかが到底分かりもしない女の子の想いとか、直感で見抜いたりするよな…」

涼の言葉に女子たちが皆、頷く…

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