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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 579

真帆は少し困ったようにしながらもニコニコと微笑んでいた。
嘘をつくのが下手でごめんな。

「で、一馬のお相手は?」
彰人は続けて尋ねる。そうくると思っていたよ。
でも、ここも正直に答えるしかないかな。

「僕のお相手はね、その…中原先生なんだ…」

「はぁは〜ん、やっぱりねぇ…」
「そうじゃないかと、薄々は感づいていましたよぉ…」
茜と初音はうんうんと首を縦に振りながらニヤついた…

そんな中で彰人だけが口をあんぐりと開き、床に腰を着く…
「ま、マジ?…中原先生って、中原先生だよな?…」

「ああ、僕らのクラスの副担任…いや、今は担任になったのかな?」
「ま、マジかよ…」
彰人が驚きと羨望の眼差しを向ける。

「一馬、師匠って呼んでもいいか?」
「どこからその発想が生まれた」
「いや、お前マジですごいって…俺じゃとても…」
なんか変なところで尊敬されたぞ。喜ぶべきなのだろうか。

「あ、その中原先生、だけどね」
真帆が会話の間に入った。

「どうした?信藤…知っていたとは言え、やっぱり改めて聞くと傷つくか?…」 

ゴン!…(彰人の頭を殴る音)
「アンタは黙ってらっしゃい!…デリカシーの無い男は、いくらいいモン持っていても嫌われるよ!」

流石茜さん…僕は貴女を師匠と呼びたい…

「で、どうしたの?…真帆」
初音が真帆に向かい首を傾けた…

真帆はしっかり皆のほうを向いて、口を開く。

「中原先生はね、私の、お姉ちゃんなんだ」

部屋の中がシーンと静まり返る。

「え?…中原先生と信藤って…苗字違うじゃん、なんでそれがわかるんだ?」
「芝田…察せよ」
混乱気味の彰人にひじ打ちする初音。

「あ、やっぱりそうだったんだね…」
「うん」
茜には、僕が話したことがあったっけ…まだ確証がつかめなかった頃にね…

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