海で・・ 574
「そうかもしれないよね‥涼や彰人も誘ってみるよ。」
「わぁ〜イケメン3人トリオで来てくれるなんて感激だぁなぁ〜」
イケメンは涼だけなんだけどね;‥
「ん?誰がイケメンだって・・?」
パンツのゴム部分をポリポリと掻きながら、お目覚めになった彰人がやって来た。
「あ、おはよう、芝田」
「おはよう…ってかお前、服くらい着ろよ…」
昨日寝たままの格好でやってきた彰人、君は人の家にいるって気分じゃないのでしょうかね?
「まあ固いこと言うなよ」
「あのなあ…」
そのままリビングのソファーに座る彰人。
初音はニコニコしながら朝食作りに勤しむ。
「お前、絶対見られたぞぉ…ソレ;」
僕は彰人の側により、小さく耳打ちする…
「ん?…いいじゃん朝勃ちぐらい…昨日散々見られた訳だしよ…」
はい、確かに…君が寝てからも皆がいっぱい見てましたけどね;
「それとこれとは話しが別だろ…恥じを知れ恥じを…」
「そうかぁ?〜恥ずかしいモンなんか付いてねーぞぉ〜」
彰人はニヤっと笑いながら、僕に見せつけるようにパンツの前立てを捲りあげた…
おいこら、お前って奴は…
懲りもせず見せ付ける彰人に、僕はため息するしかない。
「おはようございます〜」
そこに、寝ぼけ気味で和室の襖を開けた優ちゃんの姿。
「ああ、優ちゃんおはよう」
「あ、一馬くん、芝田くん♪」
「なぁ…小島って、こんなに色っぽかったっけ?」
彰人が僕に耳打ちして来た。
そりゃあアヤさんの妹だ…
色気に関しては、ここの誰よりもその素質を備えているよね。
「うぅ〜んいい香りぃ〜、初音ちゃん何焼いてんですぅかぁ〜?」
「ふふっ〜これは芝田のより大きいよぉ〜」
キッチンから顔を出した初音は、フォークに刺さったジャンボウィンナーを掲げて見せた。