PiPi's World 投稿小説

海で・・
官能リレー小説 - 年上

の最初へ
 569
 571
の最後へ

海で・・ 571

涼は照れながらペットボトル片手にまた2階へ上がっていった。

「よかった」
真帆が安堵のため息をつく。
「ああ」
それは僕も一緒だ。

「これで一気にカップル成立、とかならないかなぁ」
「涼は他にも気になってる人がたくさんいるからね」

「高柳くんだったら、断る女の子なんていないんじゃない?‥」
その涼を袖で振ったのは、君ですよ;…

「僕さ…何だか涼と前よりも仲良くなれた気がするんだよね…」
「それって、高柳くんの初体験に関れたから?…」
「うん、まあそれもあるけど…何だかアイツのこと、誤解してたんだって分かったよ…」

「誤解?」
「うん…真帆のことが好きとか、デートに誘うとか、同じ演劇部に入ったとかで、涼のことをライバルだと思っていたかもしれない」
「そうなの」
真帆は僕の顔を覗き込んで軽く微笑んだ。

「うん…それこそ、秀人に近い存在だった」
今なら、もう時効だろうと思って言った。

「秀人くん?…高柳くんみたいにイケメンじゃないじゃない〜」
真帆はどこか誤魔化すようにちゃらけて見せた。

やっぱまだ秀人の話題はタブーなんだろうか?
真帆の中では今だに秀人を引きずっているってことなのか?…

「そりゃあ涼はイケメンだけどよ…アレは驚くほど小さかったじゃん…」
僕は敢て秀人の話題を遠避けた…

「うん…ちょっと、可愛かった、カナ?」
…それは男…涼が聞いたらショックかもしれん。

「でもね」
真帆は話を続ける。
「一馬くんは中学のときから思ってたんだけど、他の男の子を気にしすぎてたんじゃない?自分は他より劣ってるとか、そう思ってたんじゃないかな。私は、全然そんなことないと思うよ」

SNSでこの小説を紹介

年上の他のリレー小説

こちらから小説を探す