海で・・ 563
「芝田くんがあんなに…茜も…」
真帆は思い出してしまったのか、顔を赤くして俯いてしまう。
「ま、まあね…」
僕は声しか聞いていないけど、その気持ちは十分わかった。
「一馬くん…」
真帆がそのままの姿で、僕にしなだれかかる。
真帆には、刺激が強過ぎたのかもしれないよな…
その点、男である僕は…AVとか動画サイトで、他人の交わりは嫌って言うほど見ている訳で;…
それはある意味、免疫だったりする訳で;…
そういうことに関しては、真帆より僕の方がショックは受けないかもしれないよな…
…だからこそ、真帆は1人になりたくて、自分を慰めていたのかもしれないな。
「一馬くん…」
真帆が掠れた声でつぶやく。
「真帆…」
その身体を優しく抱き寄せる。
…真帆の手は僕の尻に伸びていた。
しおらしいけど、考えることは…もしかして、ね。
ゴムを割りスワェットから入り込む手は、直に僕の肌に触れた…
やっぱりそれを望んでいるですかね?;…
「したいのか?…」
僕は真帆の顔を覗き込む…
真帆は返事の代わりに、僕の尻肉をまさぐるように揉みはじめた…
「…ちょっと待っててね」
スウェットの中に潜り込む真帆の手を制し、僕は一度離れてからそれを脱いだ。
言葉では表さないのに、欲しがりなのは真帆ならではかもしれない。
僕も裸になって浴室に入る。
真帆は待ってましたと言わんばかりに僕に抱きついた。