海で・・ 557
「そうなのか…」
真帆のテクにあっという間だったのか…
「なんか、男としてどうなのって感じだよな」
「そうでもないよ、僕も最初はすぐにイッちゃったからさ」
僕も、ミキさんに入れてあっという間だったもんな…
その後、緊張の余り勃たなくなってしまうのも分からないでもなかった…
「そんなこと気にすることないよ…涼だってちゃんと大切な人とヤル時は、きっと上手くいくと思うよ…」
「うん…そうであって欲しいけど…また同じようになりはしないかと…かなり不安なんだよね…」
「大丈夫さ、僕も最初はそんな感じだったから…涼だっていずれできると思うよ」
「ああ…そう、だな」
アドバイスなんて言ったらおこがましい。
涼を励ますために、僕ができるのはこのくらいだ。
「涼も寝るか?」
「一馬はこれからどうするんだ?」
「ああ…女の子たちが出て来るまで、時間潰しているさ…」
「それじゃあ一馬の部屋、借りてもいいかな?…」
「ん?…別に構わないけど、彰人と一緒に寝ないのか?…」
涼の様子はどこかおかしかった…
「俺さ…初めてナマで女の子の裸みただろ…なんか今でもモヤモヤして…眠れそうにないんだ;…」
誰もがうらやむイケメンでありながら、可愛いところもあるもんだな…
ちょっとクスッと笑ってしまいそうになる。
「ああ、いいよ。僕も今夜はどこで寝るかわからないし」
「そうか、悪いな」
女の子がすでに数人やってきている僕の部屋。
別に涼が勝手に使ったってかまわない。