海で・・ 544
「なんだか高柳くんと芝田くんを私と茜で占領しちゃって、初音には申し訳なかったかな?…」
スープを啜りながら、真帆がぽつりと言う…
「まあ仕方ないんじゃない…童貞くん相手にいきなり3Pって訳にもいかないじゃない…」
茜さん;…
君だってまだ3回目だったんじゃないですか;…
…相手が彰人と涼だからいいんだけど、気持ちはちょっと複雑だ。
真帆は秀人…それ以外に相手がいたのか…がいたからまだしも、茜は僕が初めての相手だったから…
「はい、一馬くん」
「ん?」
真帆が僕の隣にやってきた。
「なんだかゴメンね…こんなことになっちゃって…」
小声で誤ってくる真帆…
「別に真帆が謝ることはないさ…僕だって他の子とヤってんだしさ…」
本当に真帆がいけないとは全然思ってはいなかった…
「それじゃあ、私が高柳くんとHしたの…怒ってない?…」
「う、うん…怒ってない。怒ってないよ…」
それは本当だ。
涼だって真帆とヤリたかっただろうしな。
…でも、ちょっと嫉妬はするかな。
「真帆、ちょっと2人になろうか」
「えっ?」
戸惑う真帆の手を引いて、2階に上がる。
2階の僕の部屋に入ったところで、真帆を押し倒して唇を奪う。
「ど、どうしたの一馬くん?…こんないきなり…一馬くんらしくないよ…」
離れた唇の間から、真帆が小さく声を漏らした…
「真帆…涼とはどうだった?…涼にやられて…イったの?…」
僕は真帆を上から見下ろし、震える声で恐る恐る聞いてみた…