海で・・ 536
唯さんと初めて寝た時は、僕も優ちゃんみたいにウブだったと思う…
ミキさんしか知らなかった僕を、優しく誘導してくれた唯さん…
あの体験が無かったら、僕はこんなにも多くの女性と交わることは無かったかもしれない…
僕にセックスの良さを教えてくれた唯さんみたいに、優ちゃんにも少しでも快感を知って欲しい…
それが唯さんへの恩返しみたいな気持ちだった…
「ああっ、あっ、あっ!一馬くん…!」
「優ちゃん、優ちゃんの中、すごく気持ちいいよ」
「ああっ!ダメ、なんか、変になっちゃう…」
「それでいいよ、優ちゃん…」
このまま一気に快楽に昇りつめたい。
僕は徐々に優ちゃんの中に自らを送り込むピッチを早めた。
早くイってあげることが優ちゃんの為だよな…
そう思ってはいるのだけど、初音と茜に大量に抜かれた後だけにそうもいかない;…
勃ちも悪かった分、イクのも随分と遅いかもしれない;…
これが長く楽しみたい相手とだったら歓迎なんだけど;…
なんでこんな時に…と後先考え無かった自分が恨めしくもある;…
かと言って、ピッチを早め過ぎると優ちゃんの身体を無視することにつながる。
そんな急激に自分勝手にやることなどできない。
「あっ、ああっ、あん…」
それでもなお優ちゃんの膣はキュンキュンと僕を締め付ける。
…そんなとき
「ああああ〜ん!」
隣の部屋から甲高い声が聞こえてくる。
薄く開かれた襖から、悶える真帆の生めかしい姿が見える…
ああ真帆…下にいるのは涼なのか?…それとも彰人なのか?…
複雑な思いが身体の中を駆け巡る…
と同時に、僕だって優ちゃんの中にあるというのに、なんて自分は小さい男なんだと苛まれてしまう…