「あぁ、あぁ、はぁあ、あん、あぁあああ」
真帆の声は、喘ぎというより叫びに近い。
もうそろそろ、限界が近い。

僕のほうも同じだ。
次第にパンパンと言う身体のぶつかる音のリズムも早くなる。
真帆が僕の背中を押さえつける力も強くなっている。

「（もう、イキそうだ…）」
僕も限界だった。
分身は、根元をゴムで縛ってあって、射精を遅らせることは出来るかもしれない…

真帆の中に全部ぶちまけてしまいたいという欲望はあるが、お互いの年齢を考えると、何かあってからではいろいろとまずい。

そんなときに…あることが浮かぶ。
ミキさんとの行為でも、実はやったことのないこと…
「（真帆の顔にぶっかけてみたい…）」


「（いや、だめだだめだ！真帆を汚しちゃいけない！）」
僕は辛うじて邪欲を押し殺した。
そして、限界を迎える。
びくびくびくっ！！

「あぁああああ〜〜〜！！！」
ほぼ同時に真帆もイッた。

「ふぅ…」
激しかった。
激しすぎたのか、真帆は失神していた。

腰を引くとズボッと音を立てて僕の分身は真帆の膣から抜け出て来た。
濡れ光ったそれは、イッたというのにまだギンギンに勃起している。
それは赤黒く鬱血し、自分でも目を疑う程に脈道を滾らせ、雁高を腫らせた姿だった。
（大人みたいだ・・）
僕は真帆との交わりで、色も形も変わった自分の分身が、男として誇らしく思えた。

仰向けに身を投げ出した真帆を見る。
今の今まで邪欲と感じていたことが、どこか馬鹿馬鹿しく思えてきた。

僕は根元のゴムを外すと、聳え勃ったそれを扱きながら、真帆の顔の上で膝立ちした。