海で・・ 517
「こ、これ、僕が買ったわけじゃなくて…」
「わかってます。新しいお母さんですね?」
…その言い方はちょっと、どうかと
「一馬くんみたいに、変われるかな、私」
「優ちゃんだって、その黒い下着つけてたの、意外だったよ」
「えへへ、そうかな」
照れくさく笑う優ちゃん。
少し前にこの部屋で初めて話したときから、確実に、僕らの距離は縮まっていた。
まあ全裸の優ちゃんと、Tバック一丁の僕…
見た目からしても、距離が縮っていないと有り得ない姿ではあるにはあるんだけどね;…
「どうする?…着替えて下行く?…」
「もうちょっと…」
「ん?…まだ起き上がれない?…」
「そうじゃなくて…もうちょっと一馬くんの身体…見ていたいんだな〜」
「おいおい、見てても何の得にもならないよ…」
「男の人の身体には、男にはわからない魅力があるんだよ」
…と言われましてもねぇ
「ほら、優ちゃんも着替えないと。真帆たちが待ってるからさ」
「そうだね〜」
優ちゃんも気だるそうに身体を起こす。
僕はベッドに腰掛けて白いタイツに脚を通す…
その貼付くような感触はちょっと気持ち悪いものがあるけど、まあ仕方ないよな…
「クスクス…なんかピッチピッチで下半身の線が丸見えだぁ〜」
「う、うん;…」
鏡に写ったその姿はかなりヤバい;…
体のラインが丸わかりだ。
…さっきよりもパンツは目立たなくなったけど。
涼のヤツ、よくこんなの穿けたな…
あいつは見た目スリムそうだから問題ないのかな…?
「でも悪くない…むしろ似合ってるんじゃないかな、真帆ちゃんと並んだらピッタリかも」
「そうかな…そういう優ちゃんの衣装はどうなの?」