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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 478

「唯は今までに付合った人とかいるの?」
「うん。中学の時に年上の人がいたよ。」
「あ;…そうなんだ;…」

隠すことなく呆気らっかんと言う唯にちょっと驚いた。
考えてみると、僕に隠し事をするとか、いい恰好して自分を良く思われたいとか、そんな必要なんて無い関係といえば、そうなんだと思う。

「でもね、なんか自分が子供ってことがはっきりと分かって、辛かったかな…」

やっぱり年上の人と付き合うとそう思ってしまうのだろうか。
僕だって唯と同じ気持ちになったことは何度もある。

それでも、ミキさんをはじめ、皆さんそういう見方はしていなかったと思う。
「一馬は?」
「何?」
「付き合った女の人の話!」

「うん、まあいろいろあったけど…過ぎた話しだよ…」
面白可笑しく話す気にはなれなかった…

「一馬って優しいから、都合よく利用されない?」
「どういうこと?…」
「見た目だってカッコイイし、口は固そうだし…ロストバージンの相手としては最適に思われそうじゃない…」
お、おい;…いきなりロストバージンって;…焦るよ;

一段一段って遠藤先輩言ってたじゃん…唯、まさか、いきなり飛び越えようなんて考えてないか?

…でも、この言い方だと、唯はその年上の人と経験してそうだな。

「あ、もう時間だ」
「もう?あっという間だったね」
「この次は、撮影だね」
「そのときまたよろしく」

差し出された手を握る…
女の子らしい華奢な手だった…

「一馬の手、大きいんだね。」
感心したように、唯は両手でそれを包んだ…

「そうかな?…唯の手が小さいんじゃないか?…」
僕は照れながら、それを離した…

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