PiPi's World 投稿小説

海で・・
官能リレー小説 - 年上

の最初へ
 473
 475
の最後へ

海で・・ 475

問題は彰人と涼が『ストライク』だと思ったのが誰かだが。

「えっと、俺、川原さんと…」
「僕は有馬さんがいいです…」
結果的に、正面に座った同士でカップルを組むことになった。

「OK、決まりだね。撮影はまた今度行う予定。今日は決まり次第解散だけど、この後、お互いを知るために決まった同士でもうちょっと話してみるといいよ」
遠藤先輩がそう言った。

互いを知るために…か、
この先、どこまで水内さんのことを知ることになるんだろ?…
やっぱりこの企画通りに、一段づつ踏まえていきたいよな…そんなことを考えてしまう…

考えてみると、キスだけでドキドキして…次の段階を期待してのデ―ト…
そんなごく普通の高校生が体験する女の子との付き合い方を、僕はしていないことに気づいてしまう…

「一度それぞれが2人きりになったほうがいいなぁ」
僕らを見ながら遠藤先輩が呟いた。

「どうすればいいでしょう」
「一組はこの部屋に残って、あとは外で…そのまま解散かな」
尋ねた有馬さんに、先輩はそう返す。

「じゃあ、ちょっと、歩こうか」
水内さんが僕の手を取った。
「あ、うん…」

そのまま手を繋いだまま教室を出る…
こんな企画を知らない生徒たちが見たら、僕と水内さんが付き合い初めたと間違いなく思うだろう…
それは申し訳ないと思い、繋いだ手を離そうとしたら、逆に指を絡めてきた…

「いいのか?、変な噂たてられるぞ…」
僕は横目で水内さんを見ながら、小さく聞いた。

「気にしないよ。この学校、あちこちで見かけるもの。それに、こういうの初めてだから、嬉しいんだ」
はにかんだ笑顔を見せる水内さん。
…可愛い。
僕が今までに出会った女性とはまた少しタイプが違うかもしれない。

その後、しばらくこうして歩きながらいろいろと話をした。

SNSでこの小説を紹介

年上の他のリレー小説

こちらから小説を探す