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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 474

「(おい彰人…いつもの軽さはどこ行っちまったんだよ?…)」
「(俺に助け求めんな…俺はドスライク過ぎて言葉が出ないんだ;…)」
こんな彰人、初めて見たぜ;…

「(おい、涼はどうなんだよ?…やっぱ歳上じゃないとダメかぁ?…)」
「(僕…この瞬間、自分の趣向の誤ちに、やっと目が覚めた思いだよ!…)」
お前さ;…つい数分前まで、ここにいる遠藤先輩のお尻見て、興奮して無かったかぁ?;…

「ほら、固まってないで、こっちに座ってよ」
「あ…はい、すいません」
遠藤先輩に促され、3人の女子と向かい合った席に座る。

「よろしくね」
椅子に座ったとき、真正面の女の子―水内さんが小声で言った。
…可愛い。
心を奪われそうになった。

三人の中では1番活発なのか?…
彰人や涼に比べると奥手な僕には、それも引かれる要素だった…

「それじゃ早速説明させて貰うねぇ!…今回の企画は私たち女の子による女の子の為の情報冊子にするつもりなの…」
はあ…それはさっき聞きました…

「3組のカップルが出会い…それぞれにいろんな経験を踏んで成長していく過程を、ストーリー仕立て進行させていきたいの…」
階段を一段一段ってやつですね…

「そこでみんなにモデルを頼みたいんだけど…いいかな?」
遠藤先輩が問いかける。

「も、もちろんっすよ!」
彰人が声を上擦らせながら答えた。
…お前、まだ緊張してたな?

「女子勢はどう?」
「せっかくですし…やってみようと思います」
そう答えたのは水内さんだ。

「じゃあ、誰と誰が組むかを決めよう…希望が決まったら、早い者勝ちね」
うわぁ、そう来ますか…

キュッ
遠藤先輩がそう言った瞬間、僕の手を軽く握ったのは、その水内さんだった。

「選ぶなんてこと出来ないからさ、正面に座っている同士でいいんじゃないか?…」
僕は水内さんの顔を見ながら、小さく笑った。

「うん、それがいいよね。初対面なんだから、見た目の判断しか出来ないもん…」
水内さんが僕に賛同する…

てことは、水内さんは見た目で涼や彰人よか僕を選んでくれたってことだよな…
当然、悪い気はしない…

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