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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 48

秀人が言っていたことを思い出す。
「強引に持ち込んでこそ男じゃないか。ベッドに押し倒して荒っぽくいってるうちに女のほうもだんだん気持ちよくなって来るんだ。そうやって貪欲に、がつがつと、ワイルドにやらないから一馬は草食系だといわれるんだよ」
否定はしないが、すべての女の人がそれを望んでいるとは限らないだろ、と思ったものだ。
やってるうちに気持ちよくなってくるからいいのだけど、真帆も秀人のこういうところはあまり好きじゃないように感じた。

真帆の顔を覗き込む。
ちょうど目が合った。
「優しくされるほうが好きだな。だから、一馬くんのほうが…好き」
「ありがとう」
顔を真帆のほうに近づけ、唇を重ねた。

唇を重ねながら、真帆の胸に手を伸ばす。
そのままこねるように揉みまわす。
サイズがちょうど良くて、非常に柔らかい。
独りよがりにならないように、優しく揉む。

「一馬くんの手、あったかい」
「そうかな?」
「やっぱり、優しい人が、好き…」
真帆は囁くようにそう言った。

秀人の顔を思い浮かべる。
僕と秀人では、真帆に対する扱い方が全く違う。
真帆は、僕のやり方のほうが好きだと言ってくれた。

「(秀人のこと、忘れさせてあげようか)」
心の中でそう思ったが、口には出せない。

秀人は、モテる。
男の自分から見ても、愛らしく・・ドキッとすることもある。
クラスメートの女子からは敬遠されてはいるが、それでも、木崎さんや野上さんを初め、多くの女子よりもよっぽどソソられることもある・・

秀人のヤンチャぶりを度外視して見れば、女子だって意識せずにはいられないだろうし、女性ホルモンを持っていれば尚更だろうと思える。
それ故に、秀人がどんな傲慢なセック○をしようとそれは許されるのだろう・・

(自分にはそんな魅力は無いしな・・)

僕は今まで培われてきた秀人に対してのコンプレックスで、偉そうなことを口に出す勇気が持てないのだ。

「秀人くんのこと、考えてる?」
真帆にそう言われて、ドキッとした。
ミキさんもそうだが、時々人の考えていることをズバリ言い当てることには驚かされる。
さすが姉妹、というべきか。

「う、うん…」
言い返すのが情けない。
しかし、真帆の答えは僕の予想していたのとは違い

「秀人くんの事は考えなくていいよ。一馬くんは一馬くんらしく、自分の思うとおりにすればいいから」
「そうかな…?」
「うん、一馬くんがそうしてくれれば、私、秀人くんへの未練を断ち切れるかもしれない」
「真帆…」
彼女は僕よりも上手だった。
しかし、彼女の決意がこれだけ固いのなら、僕はあくまで僕自身のやり方を貫いて、彼女の思いに応えてやろう。
そう思った。


真帆の胸を優しく揉む。
揉んでいるうちに乳首がピンと尖っていることに気づいた。
それを指で摘む。

「あんっ」
真帆がか細い声を上げた。

乳首はミキさんのウィークポイントであり、また乳首を舐められるのはミキさんが気持ちよさを感じる好きな行為である。
もしかしたら真帆も…?という淡い期待感を僕は抱いていた。

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