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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 467

「藤堂先生本人の希望なので…学校側がそうしたというわけではありません」
ミキさんが毅然とした表情で言う。
…おぉ、思わず唸ってしまいそうだった。
やっぱりミキさんも教師なんだ…改めてそう思った。

しかし、藤堂先生の休職は突然すぎた。
昨日成美と一緒に目撃してしまったあれが直接の原因?
だとすると、日常的にああいうことが?
…なんだかもうわからない。

でも…あんなことを強要される毎日だったとしたら、藤堂先生が逃げ出す気持ちも分からなくもない…
男としてのプライドを傷つけられる痛みって…女の人には逆立ちしたって分かるわけないもんね…

僕としてもアニキのように感じていた藤堂先生が居なくなって…残念だった。
でももしかしたら、スポーツクラブからの突然の再会みたいに、また何処かで会えるかもしれない…
そう信じようと思った…

そんな衝撃の発表から一日は始まったが、授業は何事もなく行われた。
残念がる声はあちこちで聞かれたけど。

授業後。
今日はどうしようかな…と思っていたそのとき。

バシャっ
!?
背後からカメラのフラッシュが。

「はいはい、初めましてぇ〜、君が鈴木一馬くんねぇ〜」
…なんかまた厄介な先輩らしき人が現れました…

「こら、いきなりそんなことしたら失礼でしょうが」
「鈴木くん困ってるよ?」
…よく知った声。
成美と植田先輩だ。

「あ、これは失礼…私、新聞部部長、2年生の遠藤瑞穂」
カメラを手にした、ツインテールの先輩。

すっきりとした目鼻立ち…クールな印象のするなかなかの美人だ…

「遠藤先輩って、撮る側よりも、撮られ側の方が似合っているんじゃないですか?…」
横から口を出す涼…
ホントお前って、綺麗な歳上の女には饒舌だよな…;

上手い事を言えない僕は感心してしまう…

「おっと、ナンパだな〜、その手には乗らないぞ〜」
ニヤリと笑う遠藤先輩。

「い、いや、そんなつもりは…」
「ふーん、涼くんって瑞穂みたいな女の子がタイプなんだ」
「部長!?」
…涼、墓穴を掘ったか?

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